広島風お好み焼の重ね技は、足し算ではない。
重ねるごとにおいしく、重ねるごとに一体感が生まれ、新しいおいしさが創造されていく。あの薄い生地とキャベツと麺と玉子とソースが融合し、大阪風とは別ものの、広島風お好み焼ならではのおいしさが生まれる。
使用する材料に大差はないが、お店によって(焼く人によって)生地の配合・材料の選択・手順など微妙な違いが味にも出る。一般的な焼き方をご紹介いたします。
鉄板に丸く生地を、中心から外に向けて手早く広げる。
生地は練らず、冷水も使って粘りが出ないようにするのがきれいに広げるコツ。
キャベツ・もやし・青ネギ・いか天・豚バラ肉を生地の上にのせます。
お好みで魚の粉・とろろ昆布・エビ・イカ・もち等をいれても美味しいです。
豚バラ肉はひっくり返したとき、火が通りやすいように具の一番上にのせます。
豚バラ肉の上からつなぎとなる生地をかけ、ヘラを2つ使用し、思い切りよくひっくり返してください。
ひっくり返す時、両サイドからヘラを入れ、手前に思い切りよく返してください。多少キャベツ等が出ますので、生地の下に戻して形を整えてください。
ひっくり返したお好み焼を焼いている間、鉄板の空いているスペースなどを使ってそば(うどん)を炒めます。
そばを炒める際に水を少しかけて炒めると、麺がほぐれやすくなります。
また、お好みでソース等で下味をつけると美味しく仕上がります。
先程のお好み焼がしなやかになったら、適度に上から押さえ余分な水分を取ります。その後、炒めたそばの上にお好み焼をのせ、空いたスペースで玉子を焼きます。
玉子は鉄板の上でお好み焼と同じ大きさに薄く伸ばし、その上に炒めたそば(うどん)とお好み焼をのせます。
玉子はすぐに焦げるので、ヘラを使い丸く広げ、その上にお好み焼をのせてください。
玉子がある程度焼けましたら、もう一度ひっくり返してください。
その上からソース・青のり・鰹節・マヨネーズをかければ完成です。
最後にのせるトッピングはお好みで、青ネギ・紅しょうが・長芋等かけても美味しいです。